宇宙と云うのは不思議な存在
数多の星々を輝やかせて
何んと云うこの静けさだろう
生命波動を生々とひびかせながら
それでいてこの深い深い静けさ
そんな深い静寂の中から
この地球世界にひびいてくるいのちの躍動
天空の彼方から大地の底から
生きのいのちの輝やかなことばが
すべての存在を生かしきろうとしている
だが まだまだ駄目なのだろうか
地球世界は幼なすぎるのか
権力と金力が生むあらゆる欲望の渦の中で
人と人とが国と国とが争い合う
生命の本源を忘れ果てた
地球世界の権力者たち
業想念波動に踊らされる肉体人間の群れ
そんな人々の吐き出す黒雲に蔽われて
地球世界の悲劇はどこまでも発展してゆこうとする
こんな時
目醒めた人々は一体どうすればよいのか
地球世界の大悲劇を未然に防ぐ為の手段を御存知なのか
それは只一つしかないのだ
世界中の人々が想いを一つにすることだけだ
人と人とが分れていても
国と国とが対立していても
本源の世界ではみんな一つの生命で結ばれていると云うことを
一人一人が知らねばならない
私とあなたが一つになり
あなたとあなたが一つになり
みんな平和を欲っしているんだと叫ぶことだ
私のこの祈りはその心から生れた
本源世界の大調和波動と全く一つになるひびきは
世界平和一念の生き方の中にすべての想いを投入しきることだ
私は世界平和の祈りを唱えつづける
君もあなたも唱えつづける
一人一人の唱え言が
やがて世界中の唱え言に必ずなる
私は宇宙神のみ心の中にすっぽり入りこんで
昨日も今日も明日も明後日も
世界人類が平和でありますように と唱えつづける
地球世界の大調和実現のその日まで
私の平和の祈りはつづくのだ
五井昌久 詩集『平和讃』所収
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Profile
1916年(大正5年) 東京に生まれる。
1949年(昭和24年) 神我一体を経験し、覚者となる。
白光真宏会を主宰。祈りによる世界平和を提唱して、国内国外に共鳴者多数。
1980年(昭和55年) 帰神(逝去)する。
合気道の開祖・植芝盛平翁や、漢学者・安岡正篤氏とは、肝胆相照らす仲であった。
白光真宏会 公式ホームページ