地球滅亡の音が
人類の滅びるひびきが
あなた方にはまるっきり聞こえないというのか
国と国とはお互いが愛し合わなければならないはず
だがどうだろうこの現実は
お互いが腹をさぐり合っての武力拡張競争
どこに愛と信義のつき合いがあるというのだ
戦争公害天変地変
どれ一つとっても地球の運命は危い
その危い運命の中でただ立ちすくんでいただけでは
家庭の幸福も社会の平和もありはしない
戦争を公害を天変地変を超えうる世界を
我々の手でつくりださねばならぬのだ
滅びへの道は人類が自らつくったもの
その道を変えるのも人類自らがなさねばならぬ
その中心に立つ国は日本なのだ
日本は地球の調和をはかる大和(だいわ)の国
核爆弾の脅威を超えてきた国
世界平和への指揮は日本がとらねばならぬ
世界平和はまず祈りからはじまる
世界平和の祈りは人類を神のみ心につなぐ祈りだ
神のみ心は慈愛の大光明
我々は祈り心に乗って地球滅亡の道を天の道に変えるのだ
日本人よ調和の人々よ
世界に向って日本の平和の祈り心をひびかせよう
さあ祈りながら進んでゆこう
五井昌久 詩集『平和讃』所収
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Profile
1916年(大正5年) 東京に生まれる。
1949年(昭和24年) 神我一体を経験し、覚者となる。
白光真宏会を主宰。祈りによる世界平和を提唱して、国内国外に共鳴者多数。
1980年(昭和55年) 帰神(逝去)する。
合気道の開祖・植芝盛平翁や、漢学者・安岡正篤氏とは、肝胆相照らす仲であった。
白光真宏会 公式ホームページ